肥満細胞腫について

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【肥満細胞腫とは】

「肥満細胞」は、正常な犬にも大量に存在している細胞で
虫刺されや花粉など、外部から身体への異物の侵入を感知すると、
“ヒスタミン”や“ヘパリン”などの生理活性物質を放出し、患部に炎症を起こして免疫機能を高め、
異物を退治したり、体外に押し出したりして、動物の体を守る重要な働きをしています。

この「肥満細胞」が増殖し腫瘍化したのが「肥満細胞腫」です。
人間にはみられない腫瘍で、おもに体表に「しこり」や「腫れ」のような形で出現します。

「肥満細胞腫」は悪性腫瘍に分類され、その中でも極めて厄介な腫瘍と言われます。
切除をしても再発・転移を繰り返す可能性が非常に高く、
「肥満細胞腫」が放出する“ヒスタミン”などの生理活性物質により「副腫瘍症候群」と呼ばれる様々な合併症を引き起こします。
   ●胃潰瘍・十二指腸潰瘍
   ●肺水腫
   ●血液凝固障害
   ●ダリエ兆候
   ●血液性ショック

この「副腫瘍症候群」により命を落とす場合も多いのも、この病気の特徴と言われています。



〔原因は?〕
「肥満細胞腫」のはっきりとした原因は不明ですが
高齢犬の発症率が高いことから、老化による免疫機能の低下で肥満細胞の腫瘍化を防げなくなる。と言われます。


〔どんな犬がなるの?〕
犬種は問わずどんな犬にも発症します。
(特に「雑種」「ボクサー」「ボストンテリア」「ラブラドールレトリバー」に多く発症すると言われています。)
雌雄の差はなく、平均8~9歳の高齢犬に多く発症するようです。


〔病気の重さは?〕
一般的にグレード(悪性度でⅠ~Ⅲに分類されます。) と臨床ステージ(段階)とに区分されます。


■■■グレード(悪性度)■■■

《グレードⅠ(分化型)》
腫瘍細胞が分化している。腫瘍が特定部位に限局されていて範囲、境界が明瞭。(比較的軽度)

《グレードⅡ(中間型)》
腫瘍細胞はやや未分化。腫瘍の範囲、境界が不明瞭。(中度)

《グレードⅢ(未分化型)》
腫瘍細胞は極めて未分化。腫瘍がまとまらず散在しており、腫瘍の核も範囲も境界も判別が不可な状態。(重度)



■■■ステージ(段階)■■■

《ステージ0》
皮膚(真皮)から切除はしたけれど不完全で、顕微鏡による病理検査でまだ病変が残っている。

《ステージⅠ》
単一の腫瘍が皮膚(真皮)の一か所に限局していて、周辺への浸潤、波及、転移はない。

《ステージⅡ》
単一の腫瘍が皮膚(真皮)の一か所に限局しているけれど、周辺のリンパ節に波及している(他への浸潤、転移はない)。

《ステージⅢ》
腫瘍は単一ではなく、皮膚(真皮)に多発していたり、周辺組織に浸潤していたりする。
(周辺のリンパ節への転移はある場合とない場合がある。)

《ステージⅣ》
腫瘍は再発・転移していて、血液中や骨髄中にも腫瘍細胞がある。


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【肥満細胞腫の治療】

〔外科療法〕
「肥満細胞腫」の根治治療を考えるのならば、まず第一に「腫瘍の摘出手術」が選択肢にあがります。
どんなに小さな腫瘍でも、周囲3cm以上の余裕を持った広範囲の切除が必要です。
もちろん皮膚上の広さのみではなく、深さについても十分な深度の切除が必要です。

腫瘍細胞は目に見える“腫れ”や“しこり”になっていなくても、周囲の組織に広く散在している場合が多いので
「機能障害が出ない範囲で可能な限り広く」切除することが非常に重要です。
十分な切除の範囲が確保できない四肢などの腫瘍の場合には、断脚という場合もあるようです。

最初の手術で腫瘍細胞を取り残した場合、同一箇所に再発する可能性は非常に高く
また再発した腫瘍の再手術は非常に困難な上、再発までの期間で腫瘍細胞はさらに広範囲に広がっています。
ですから、最初の手術でできるかぎり広範囲に切除することがたいへん重要となるのです。


〔放射線療法〕
「肥満細胞腫」は放射線に極めて感受性が高く、効果が良好であると言われます。
外科手術による切除の難しい四肢や顔面の腫瘍の治療や、外科手術が不完全な場合の術後治療に非常に有用です。
しかし、放射線療法のみでの完治は難しく、化学療法(抗ガン剤など)と併用する場合が多いようです。

また、日本国内では放射線治療設備(特に効果の高いメガ・ボルテージ放射線治療機)を備えた病院(獣医)が極めて少ないため、
地域的、経済的問題から、この療法を用いることが困難な場合も多いようです。

メガ・ボルテージ放射線治療機完備の病院
   ●麻布大学附属病院(神奈川県相模原市)
   ●南動物病院(三重県伊賀市)


〔化学療法〕
抗ガン剤やその他の薬品(ステロイド剤など)を使用しての内科的治療。
残念ながら、まだ効果の十分に期待できるものは少なく、
副作用(頻尿、消化器障害、白血球減少、食欲不振など)の状態と調整しながらという現状です。






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